Cyclone V SoC&Zynq 搭載評価ボードで今すぐ試せる Linux/Android×FPGA
2014年5月1日発行 定価2,420円(税込) JAN9784789846158
クロック周波数が数百MHz以上で動作するARM Cortex-A9デュアルコアCPUを内蔵したFPGAが登場し,安価な評価ボードの販売も開始され,誰もが今すぐ使えるようになりました.この高性能なFPGAを,どのように使いこなせば良いでしょうか?
スマートフォンの爆発的な普及で,一般の人にも“Android”という名称が浸透しています.ほとんどのスマートフォンにはCPUとしてARMプロセッサが採用され,ベースのOSとしてはLinuxが動いています.LinuxやAndroidはオープン・ソース・ソフトウェアなので,十分なCPUパワーとメモリをもった評価ボードであれば,誰でも自由にARMコア内蔵FPGAでLinuxやAndroidを走らせることが可能です.
特集ではAltera社製Cyclone V SoC搭載評価ボードとXilinx社製Zynq搭載評価ボードを使って,それぞれLinuxを動かし,Androidを起動してみます.Android上では,LEDを点灯制御するアプリケーションを走らせ,LCDタッチパネル上で“LED ONボタン”や“LED OFFボタン”をタッチすると,評価ボード上のLEDがON/OFFする様子を試すことができます.
最後に,安価なLinuxボードBeagleBooneの拡張コネクタにFPGAボードを接続し,CPUだけでは処理できない機能をFPGAを使って拡張するために必要な,外部バスの使い方についても解説します.
目 次
特 集 Linux/Android×FPGAクロック周波数GHzクラス,メモリ数百Mバイトの性能を生かすには高機能OSを使うべし
プロローグ ARMコア内蔵FPGAにはLinux&Androidを使おう!
[GUIとしてAndroidを使おう!]
LinuxベースのシステムにGUIメニュー画面を実装する各種方法
第1章 LinuxのGUIシステムとAndroid採用のメリット
[アルテラSoCではじめてのLinux!]
開発環境VineLinuxのインストールからbusyboxのコンパイルまで
第2章 アルテラSoC評価ボードHelioでLinuxを動かそう
[カスタマイズLinuxの作成 自由自在!]
Linaroで構築するオリジナル・ディストリビューションZynq Linux Platform
第3章 Zynq評価ボードZedBoardでLinuxを動かそう
[アルテラSoCでAndroidを動かす!]
ARM Cortex-A9搭載!全部入り最新FPGAの研究 ~アルテラSoC編~
第4章 Androidアプリケーションからハードウェアを制御する方法
[ZynqでAndroidを動かす!]
ARM Cortex-A9搭載!全部入り最新FPGAの研究 ~Xilinx編~
第5章 Zynq搭載FPGA評価ボードでAndroidを起動する
[BeagleBoneをモジュール部品として活用]
組み込み型高速画像処理システム開発プラットホームをBeagleBone+FPGA基板で構成
Appendix BeagleBoneの外部バスにFPGAをつないで機能アップ!
最新技術
[OpenCLはGPUだけじゃない]
Altera社製FPGA Stratix VをOpenCLで開発できる
OpenCL for FPGAの最適化テクニック
[手軽にUSB 3.0接続を実現するならFX3!]
DMAとステートマシン,GPIF II Designerの使い方を理解しよう
USB 3.0 対応EZ-USB FX3のGPIF II活用の基礎
[これからはFPGAでもAXIの時代!]
システムLSI向けのオンチップ・バスの業界標準仕様
SoC標準バスAMBA&AXIバスの紹介
基礎解説
[サンプル・デザインを活用して開発期間を短縮!]
定番&最新FPGAの研究 ~Altera編~
Development Kit Example Designを流用したDDR系メモリ搭載システムの開発例
[FPGA開発でもシミュレータを使うおう!]
定番&最新FPGAの研究 ~Xilinx編~
Xilinx社製FPGA開発ツール標準添付のISEシミュレータの使い方
[IC 1個でもここまでやれる]
カメレオンIC PSoCの研究
PSoC 4 PioneerKitでPmodモジュールを制御する
[IPコアの活用技法を体験]
無償で使えてよりどりみどり!オープン・ソースIPコアの研究
画面表示コントローラを実装してディスプレイ表示!