[特別版 No.1 掲載]

RzBoard(Avnet)

粗粒度の動的再構成プロセッサDRP(Dynamic Reconfigurable Processor)を紹介します.

DRPでは,高位合成により1つのアプリケーションを時間方向に分解して回路化します.実行時にはDRPに内蔵された状態遷移コントローラにより回路構成を次々と切り替えながら動作します.

さらに構成単位がゲートレベルであるFPGAに比べて,粒度の荒い構成単位となっているので,構成情報(FPGAでのビットストリーム)が小さく,動的なロード(アプリケーション切り替え)をやりやすくなっています.

RZ/V2L(ルネサスエレクトロニクス)はCortex-A55およびCortex-M33に加え,DRPを内蔵しています.DRPでは画像処理などをCPUからオフロードしたり,カメラ入力を前処理したりできます.

ターゲット・ボードは日本国内でも発売間近となっているRZBoard V2L(アヴネット)です.

Interface誌2023年10月号別冊付録 FPGAマガジン特別版No.1に掲載