2025年11月21日

 EfinixはEdgeTech+2025において,Efinix FPGA向けAIフレームワークを解説するセミナーを行った.


 登壇したEfinix VP sales & developmentの中西氏によって,AIとFPGAを取り巻く現在の状況を概説した後,Efinixが提供している2種のAIフレームワークが紹介された.

▲TinyML

 TinyMLは軽量なAI処理向けのAIフレームワークであり,30,000ロジックセル程度で実装できる.
 GitHubから取得してすぐに使えるうえ,Efinix製のTi60F225開発ボードですぐに試せるビットストームも提供されている.
 アーキテクチャとしては,最高300MHzで動くRISC-Vからアクセラレータをキックすることで,TensorFlow Lite for Micro libraryに対応したAI処理を実行できる.
 500mW以下の消費電力で動き,Titaniumファミリを使ってスマートゴーグルで使用された例がある.

▲eCNNアクセラエータ

 ハイパフォーマンス型のNPUエンジンであり,高性能かつ高効率なフレームワークである.
 Tensorflow,Pytorch,Caffe,ONNXといった主要なAI開発用フレームワークに対応している.
 スケーラブルなアクセラレータは1~8個のCNNユニットで構成でき,8個の場合に2TOPS相当の演算性能を持つ.1個のリソース使用量は35Kロジックエレメント,1Mbit RAM,80個のDSPとなっている.
 16nm Titanium Ti180を使ったインテリジェントカメラなどで利用実績があり,リアルタイム欠陥検出およびセグメンテーションなどにおいて99%の認識精度を達成できる.

 セミナーは,EdgeTech+2025においてCQ出版ブースで行われたミニセミナーの1つとして開催された.

参考文献

(1)Efinix, inc.

https://www.efinixinc.com/jp

(2)EdgeTech+2025

https://www.jasa.or.jp/expo

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