Microchip Technology Incorporated(以降,Microchip)は,FPGAベースのシステムにAI実装するための開発環境としてVectorBlox 3.0 アクセラレータSDKを発表した.

 無償で提供されるVectorBlox 3.0 SDKおよびCoreVectorBlox IPは,PolarFireとPolarFire SoCにCNNモデルを実装する統合ツールチェーンとして設計されている.TensorFlow,TensorFlow Lite,ONNX,OpenVINOといった幅広いAIモデルをサポートする.

 構造化圧縮および,非構造化圧縮技術を使ってメモリ使用量やデータ転送量を削減できる.
 構造化圧縮は,レイアウトが既知である重み,活性化,特徴マップといった規則的なデータを対象とする.これにより決定論的な圧縮と,回路上における低負荷な解凍ができる.
 非構造化圧縮は,ゼロ以外の重み係数と,そのインデックスのみを保持することで,スパースで不規則なデータパターンに対応する.ゼロ値の演算を省略することで,ビジョンベースのCNNモデルを効率的に実行し,推論を高速化しながら消費電力を削減できる.

 PolarFireは,SEU(シングルイベントアップセット)耐性や,耐タンパ保護,高い信頼性を持ち防衛,航空宇宙,産業機器で使われている.VectorBlox 3.0 SDKにより,それらの分野において求められている高機能なアプリケーションに対応できる.

 VectorBlox SDK v3.0はMicrochipのLibero SoC Design Suiteによってサポートされており,CoreVectorBlox IPと統合されている.

(1)Microchip Advances Neural Network Implementation with VectorBlox 3.0 Accelerator Software Development Kit

コメントを残す