あらかじめ用意されているサンプルプログラムを動かしてみました.すでに生成されたビットストリーム(.fsファイル)が付属しているので,そのままSRAMに書き込んで試します.
ドキュメントは色々あるのですが,中国語です\(@^0^@)/ムリ
●ハードの準備
▲ダウンロードケーブル
ダウンロードケーブルは,純正のUB-GOWIN-001を使用しました.PC上で正しいドライバが当たっていれば,Gowin Programmerでは,FT2CHとして認識されます.
開発PCとUB-GOWIN-001とはUSBケーブルで接続します. UB-GOWIN-001とSoM上のコネクタとはJTAGで接続します.PCからは,仮想COMポートとしても認識されているようです.

Gowin Programmerで認識されない場合,Windowsではデバイスマネージャーで「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」‐「USB Serial Converter」として認識されているかどうか確認してください.そうでない場合は,一度デバイスを削除し,開発環境のフォルダで「Programmer」‐「Driver」‐「GowinUSBCableDriverV4_for_win7+.exe」(もしくはV5?)を実行し,ドライバを当てます.
ちなみに電源を入れ直した際に,UB-GOWIN-001が正しく認識されず(何も変えていないのに),Single RS232-HSとして認識されるようになってしまいました.挿入するUSBポートを変えると,正しくUSB Serial Converterとして認識されました(┐(´∀`)┌ヤレヤレ).
▲電源
ボード上に5Vを供給するコネクタがあります.DCジャックから給電する場合は,変換コネクタを使用します.
それ以外にも,電源はUSB Type-Cから供給できます.便利.
以降の内容は全て,USB給電で動作を確認しています.

●サンプルデザイン
▲Lチカ
SoM上のLEDが点滅します.
▲UART
受信したデータをそのまま送信するだけのサンプルのようです.UB-GOWIN-001のUARTではなく,TX,RXともにボードに搭載されたCH340のUSBシリアルがターゲットです.
115200,8N1でOK.

打った文字がそのまま帰ってくる.

▲HDMI出力
このデザインには,HDMI_Display_720P60と書いてある.
合成済みのビットストリームをそのまま書き込んで実行した.
モニタで確認した信号も,1280×720@60Hzであった.
もう1つのデザイン,1080P60も実行したところ,モニタ上で1920×1080@60Hzで動作していることを確認できた(表示されるパターンは同じ).

▲LVDS出力
LVDSとRGB(ともにフラットケーブル接続)に対応した7インチLCDが付属しています.サンプルデザインはLVDSで信号を出すもののようです.
表示されるパターンは,HDMIのサンプルと同じですが,解像度は1024×600のようです.
付属LCDの裏面にDIPスイッチがあり,LVDS入力とRGB入力の切り替え選択に使うようです.


▲MIPI出力
このボードは,ボード単体で,カメラ向けのCPHY Hard,DPHY Soft,DPHY Hard,およびLCD向けのDPHY Softを使えるようです.
付属の5.5インチMIPIディスプレイにサンプルパターンを出力します.
解像度は,1920×1080,4レーンで出力しているようです.

MIPI DSIのコネクタは少し硬い.スルっと入るLVDSなどと違い,グッと差し込まないと正しい位置まで入らない.

MIPI出力は,Gowin製のソフトマクロ(MIPI TX Advance)を使っているようである.


▲DP出力
Display Port出力である.すんなり動いた.デモがちゃんとうごく,すごい.
出力されるサンプルパターンは,HDMIと同じです.1920×1080@60で出ています.
4K出力のサンプルもあったので,試したものの,モニタに「信号無し」と言われてしまった.TAを確認したところ,割と赤くなっていました.頑張れば動くんだろうか…?

今回は,ディスプレイ関係のサンプルデザインを動かしてみました.これとは別にカメラ関係も沢山サンプルがあるので,そのうち動かします.
◆参考文献
(1)GOWIN FPGAを使用した MIPI PHY ソリューション