エフィニックスは量産アプリケーション向けFPGAとしてTopazファミリを発表した.
Topazファミリは,同社のTitaniumファミリと同じ16nm CMOSプロセスで製造される.高性能と低消費電力を実現する,コスト効率の高いデバイス・ファミリである.
「Topazファミリは,性能と消費電力の完璧な組み合わせを特徴としており、Efinixアーキテクチャの技術的優位性を、数十億ドル規模の大量生産向けFPGA市場と従来のカスタムシリコン市場の両方に提供できる普及版のデバイスと位置付けている」とのこと.
高速インターフェースやハードマクロRISC-V CPUを搭載することによって,ハイパフォーマンス・エッジおよびAIアプリケーションにも対応できるほか,従来の大容量FPGAアプリケーションに加えて,ASICや組み込みマイコンが使われるアプリケーション領域にも対応できるよう,機能豊富な低消費電力プラットフォームを提供する.
●Titaniumファミリとの違い
外部とのインターフェースやハードマクロなどは,フラッグシップであるTitaniumファミリと同じものを備えている.しかし大量生産向けアプリケーションに最適化された構成になっており,Titaniumファミリとは一部のI/Oの最高通信速度などが異なる.ピン配置なども完全に互換性があるので,Titaniumで開発を始めたプロジェクトを量産段階でTopazに変更したり,その逆も可能となっている.
最高性能を追求するアプリケーションは,従来通りTitaniumファミリがカバーする.Topazファミリは,そこまでの速度を追求しないアプリケーションに適合する普及版のデバイスとしてラインアップされた.
●最適なデバイスを選びやすくなった
幅広いパッケージオプションおよび回路規模のデバイスが用意されており,特定のアプリケーションにおける効率を最大化したり,アプリケーションに合わせてスケールさせたりできることで最適なシステムコストを実現できる.
Efinixは, 「Topazファミリは、Titaniumファミリを完全に補完します.Titaniumは高性能通信と電力効率の高いコンピューティング市場に適合しますが,Topazファミリはより高い費用対効果を求められる量産アプリケーションのニーズを満たします。」としている.