2025年7月10日

 Microchip Technologyは,RT PolarFire RTPF500ZTがMIL-STD-883クラスBおよびQMLクラスQに認定されたことを発表し,SoCのエンジニアリングサンプル提供を開始した.
 高い信頼性が不可欠な中央衛星処理,アビオニクス,ペイロード制御などでの使用を想定している.

MIL-STD-883クラスBおよび認定メーカリスト(QML)クラスQは,宇宙や防衛などの高信頼性アプリケーションで使用されるコンポーネント用のテストと認定プロセスの業界標準である.
極端な条件下でデバイスの信頼性を確保するために環境,機械,電気のテスト方法が規定されている.
QMLクラスQは,これらの要件を満たして製造されていることを証明するものである.

PolarFireのFlashベースのコンフィグレーションメモリは,放射線からSRAMベースのFPGAのような影響を受けない.
シールドなどの緩和策が不要になり,システムの複雑さとコストを削減できる.

PolarFire RTPF500ZTは,シングルイベントラッチアップ(SEL)放射性能を向上させ,従来製品RTPF500Tと比較してインフライトプログラミングの堅牢性を向上させる.

リアルタイムのLinuxに対応したRISC-VシステムとFPGAを統合するため,RISC-V向けの開発ツールMi-Vエコシステムとも統合されている.
宇宙アプリケーション向けのIPライブラリ,リファレンスデザイン,ソリューションスタックであるLibero SoC Design Suiteなどの開発ツールが用意されている.

(1)リリース

(2)Enabling New Capabilities for Space

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