第10章で紹介した拡張ボードについて,誌面に入りきらなかった情報を掲載します.
ボードは読者プレゼントとして提供しているほか,ウェブショップからも入手できます.
●ダウンロードデータ Download Data
基板のガーバデータ(このまま,JLCPCBなどで注文できます)
サンプル・プロジェクト一式 (下記のサンプル・プロジェクトが入っています)
●サンプル・プロジェクト Sample Project for Gowin EDA
- stump Stump Board の動作確認用プロジェクト
- simple_io 一組のスライドスイッチとLED を FPGA 内で接続
- simple_io8 8組のスライドスイッチとLEDを FPGA 内で接続
- add4bit 4つの7SEG LED と8個のスライドスイッチを使用した4bit加算器
- stopwatch ストップウォッチ
- stopwatchB LED の表示を変えたストップウォッチ
- matrix_key 4×4 マトリクススイッチの入力を 7SEG LED に表示
- organ マトリクススイッチの入力に合わせて音を発する簡易オルガン
- pwm_servo RCサーボを動作させるサンプル
- uart 単純な UART のサンプル
- leg4 4bit CPU
詳細は zip アーカイブに含まれている ReadMe.txt をご参照ください。
●基板図面 Schematics
●ピンの対応関係 Pin Assignment
●部品リスト Bill of Material
一部の部品はCQ出版にて販売しているキットには入っていません
部品番号 | 項目 | 製品名 | 秋月電子通商製品番号 | 員数 | メモ | URL |
---|---|---|---|---|---|---|
U1 | 7SEG | OSL40562-LR | 103673 | 1 | カソードコモン | https://akizukidenshi.com/catalog/g/g103673/ |
U0 | FPGA ボード | Tang Nano 9K | 117448 | 1 | SiPeed製 | https://akizukidenshi.com/catalog/g/g117448/ |
SW12 | プッシュスイッチ | DTS-63-N-V-BLK | 103647 | 4 | 色違いもあり | https://akizukidenshi.com/catalog/g/g103647/ |
SW11 | ||||||
SW10 | ||||||
SW9 | ||||||
SW8 | スライドスイッチ | SS-12D00G3 | 115707 | 8 | 1回路2接点 | https://akizukidenshi.com/catalog/g/g115707/ |
SW7 | ||||||
SW6 | ||||||
SW5 | ||||||
SW4 | ||||||
SW3 | ||||||
SW2 | ||||||
SW1 | ||||||
RN2 | 10KΩ抵抗アレイ | RKC4BD103J | 111909 | 1 | 4素子 | https://akizukidenshi.com/catalog/g/g111909/ |
RN1 | 10KΩ抵抗アレイ | RKC8BD103J | 111910 | 1 | 8素子 | https://akizukidenshi.com/catalog/g/g111910/ |
R16 | 680Ω抵抗 | CF25J680RB | 125681 | 16 | 1/4W 5% | https://akizukidenshi.com/catalog/g/g125681/ |
R15 | 100個入り | |||||
R14 | ||||||
R13 | ||||||
R12 | ||||||
R11 | ||||||
R10 | ||||||
R9 | ||||||
R8 | ||||||
R7 | ||||||
R6 | ||||||
R5 | ||||||
R4 | ||||||
R3 | ||||||
R2 | ||||||
R1 | ||||||
N/A | Stump ボード | MHUT-1001 | 103232 | 1 | 手組の場合 AE-B2-TH | https://akizukidenshi.com/catalog/g/g103232/ |
JP4 | 2ピンヘッダ | PH-1x40SG | 100167 | 1 | 1×2 を使用 | https://akizukidenshi.com/catalog/g/g100167/ |
J2 | 2連ピンソケット | FHU-2x42SG | 105780 | 1 | 2×24 を使用 | https://akizukidenshi.com/catalog/g/g105780/ |
J1 | 2連ピンソケット | FHU-2x42SG | 105780 | 1 | 2×24 を使用 | https://akizukidenshi.com/catalog/g/g105780/ |
D8 | LED | OSG8HA3Z74A | 111636 | 8 | 111636は100個入り,637は個売り@10円 | https://akizukidenshi.com/catalog/g/g111636/ |
D7 | ||||||
D6 | ||||||
D5 | ||||||
D4 | ||||||
D3 | ||||||
D2 | ||||||
D1 | ||||||
(TBD) | スペーサー | 101864 | 4 | https://akizukidenshi.com/catalog/g/g101864/ |
一部の部品はCQ出版にて販売しているキットには入っていません.外部出力用のピンヘッダなどは必要に応じて入手してください.
●組み立て説明 Assembling Instruction
↑マウスでポイントすると,ページめくりボタンが出てきます
●組み立ての様子
●GOWIN Programmer に繋がらなくなった場合
Tang Nano 9Kの USB-C ポートを使ってPCとUSBケーブルで接続すると,Windows PCからはデフォルトで,プログラム用の JTAG インターフェース及び COM ポートとして認識されます.
しかし,複数の MCU や FPGA の開発環境をインストールしてある PCなどでは,Tang Nano 9K と PC の接続でなんらかの不具合があった場合に意図せずに ドライバが WinUSB などに変更されてしまうことがあるようです.その場合,Gowin Programmerを使ってビットストリームの書き込みができなくなります.(openFPGALoaderを使うために,ドライバを入れ替えた場合も同様)
この現象が発生すると、Tang Nano 9K が COM ポートとして認識されなかったり、GOWIN Programmer との接続が上手く行かなかったりという問題が発生します。
このドキュメントでは,そのような状態からTang Nano 9K がCOM ポートとして認識され,GOWIN Programmer との接続もできる状態にする手順を紹介します.Gowinのツールのバージョンによっても挙動が変わるようです.筆者は,v1.9.10.01で動作を確認しました.
※ 筆者が頻繁に遭遇する現象に対して有効でしたが,問題が解決しない場合もあるかも知れませんので気を付けてください.
Tang Nano 9K が接続された PC でGOWIN Programmer を起動した時にCable を認識できない場合や,Cable のドライバがFT2CH以外の場合,不具合が発生する場合が多いです.
Tera Term などのシリアルターミナルで接続ポートを選択しようとしても,COM ポートが見つからない.
ユニバーサル シリアル バス デバイスの項にJTAG Debuggerが2個見えているがCOM ポートは認識されていない.
●ドライバの復旧手順 1
JTAG Debugger の片方を選択し右クリックで表示されるメニューから「ドライバーの更新(P) 」を選択します.
●ドライバの復旧手順 2
ドライバーの検索方法ダイアログにて「コンピューターを参照してドライバーを検索(R)」を選択します.
●ドライバの復旧手順 3
「コンピューター上の利用可能なドライバーの一覧から選択を選択します」を選択します.
●ドライバの復旧手順 4
このハードウェアのためにインストールするデバイスドライバーを選択してくださいというページが表示されます.
リストをスクロールダウンして一番下にあるUSB Serial Converter A バージョン
を選択して「 次へ(N) 」をクリックします.
●ドライバの復旧手順 5
ドライバーが正常に更新されました。と表示されます.
「 閉じる(C)」を選択して,このウィンドウを閉じます.
●ドライバの復旧手順 6
ユニバーサル シリアル デバイス の項から先に選択した JTAG Debugger が消えて
ユニバーサル シリアル バス コントローラーの項にUSB Serial Converter Aが増えています.
●ドライバの復旧手順 7
デバイス マネージャー のユニバーサル シリアル バス デバイス の項に残っている
JTAG Debuggerを選択して,右クリックで表示されるメニューから「ドライバーの更新(P)」を選択する.
●ドライバの復旧手順 8
ドライバーの検索方法のページにてコンピュータを参照してドライバを検索(R)を選択します.
●ドライバの復旧手順 9
コンピューター上のドライバーを参照します。のページにて「コンピュータ上の利用可能なドライバーの一覧から選択します(L)」を選択します.
●ドライバの復旧手順 10
このハードウェアのためにインストールするデバイスドライバーを選択してくださいというページが表示されます.
リストをスクロールダウンして一番下にあるUSB Serial Converter B バージョンを選択して「 次へ(N)」を選択します.
●ドライバの復旧手順 11
デバイス マネージャー にポート (COM と LPT)
USB Serial Port (COMxx)が増えて,ユニバーサル シリアル バス コントローラーに
USB Serial Converter A
USB Serial Converter B が増えています.
●ドライバの復旧手順 12
Tera Term の設定で COM ポートが表示されるようになりました.
GOWIN Programmer の Cable Setting でCable のドライバがFT2CHと表示されています.
以上のような手順で,ドライバを復旧することでGOWIN Programmer からの書込みと,シリアルターミナルとの接続ができるようになります.
ピンバック: Tang Nano 9Kを使った学習用ベース・ボード | FPGAマガジン公式
ピンバック: プリント基板プレゼント サポート・ページ | FPGAマガジン公式
こんにちは。
Tang Nano 9kにコンフィグレーションの書き込みが失敗する件ですが、私の家でも Linux/Windows 両方の最新版プログラマーv1.9.10.02で発生しました。SRAMには書き込めるのですが、内蔵Flash ROMに書き込めません。GoWinに問い合わせたところ、最新版のバグで対応中だそうです。古いバージョンのプログラマーを使ってほしいと言われました。Linux 版の openFPGALoader で書き込めました。